細いバンドでも、一度締めたら決して緩むことがないものというと結束バンドをイメージなさる方が多いでしょう。これは日本は世界に誇れるアイテムであり、今ではさまざまな現場で活用されるようになりました。なぜ決して緩むことがないのかというと、結束バンドの裏面に取り付けられている固定具が機能してるからです。ここではこの結束バンドの固定に役立っているものについて、詳しく見ていきましょう。
固定箇所の名称はトラッキングというものです。一方向側に凹凸が備わっており、この作用でバンドが緩まないというわけです。トラッキングは1963年に国際特許を取得しており、国内の計4社の会社でしか使用ができません。固定箇所にはアイデアが散りばめられていて、劣化がし難い工夫も取り入れられています。
本体全体は塩化ビニール製となっているため、高温・低温という温度変化を受けるとひび割れが入ることが多いものです。ところが固定箇所にはナイロンが網状に入っており、高い耐久性を有しています。そのため、配線などを留めていても外れないというわけです。国際特許に有効期限はなく、一度申請をして認可を得たら永年効果が持続します。
そのため、世界各地で利用されている結束バンドはほぼすべてが日本製のものばかりというわけです。産業現場から農業、さらには一般家庭に至るまで普及をしており、これからも結束バンドはいろんな世界で活躍をするものといってもいいでしょう。