今では多くの方が、配線ダクトという設備をご存知でしょう。名前はわからなくても、家電の電源コードを収納して見えないようにするものといえばイメージができます。以前は学校や企業、病院などにしか設置をされていませんでしたが、現在では新築物件では標準搭載をなされるようになっています。それだけ一般家庭でも多くの電化製品を活用する時代になったということです。

世間で普及をしている配線ダクトは、ポール状になっているステンレス製品です。単に電源コードを収納するという機能しか有していません。ところが電源出力に対応している配線ダクトも存在しており、工場などで以前から活用されてきました。ここではその電源出力対応のダクトについて、簡単に特徴を解説していきましょう。

電源出力対応のダクトのことを、ULダクトと言います。アルティメット・ラインという言葉の略称であり、主力電源から専用の配線を引いて電気を供給することが可能です。100Vから最大で240Vの電圧に対応することができ、おもに製造工場で導入をなされています。この現場では高圧電力を必要とする機材や工具があるため、通常のダクトでは電気コードの発熱に対応できません。

電源出力が可能であれば、発熱の心配をすることもなく配線ダクトという本来の目的となるケーブルを目立たなくさせることもできます。このダクトは今後は医療機関などでも採用される見通しで、近い将来は一般家庭にも普及をしていくことでしょう。

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