どなたでも一度は、結束バンドを使用したことがあるでしょう。パソコンを組み立てるときは配線を固定するのに使い、園芸をするときはネットを取り付けるときも活用できます。名前は知らなくても、一度締め付けたら決して緩むことがないものといえば、どなたでも同じものをイメージするものです。一般家庭から会社、学校・医療機関でも使用されているわけですが、このアイテムはアイデア商品として1960年に開発された商品です。

それは高圧配線を敷設する会社の方が考案したもので、片手で簡単に電気コードを取り付けるために生み出されたものでした。当時は現在のような高所専用作業車もなく、不安定な場所で難しい仕事をしないといけませんでした。少しでも楽に配線作業をしようと考えたおりに生まれたのが、結束バンドです。固定をするときに特別な工具を用意する必要がなく、バンドを締めれば一方向にしか力が加わらないので、外れる心配もありません。

バンドの裏面に備わっている凹凸は、トラッキングという名前がついています。エンジニアが考案した商品なだけあり、凹凸にも電気工学の名前が付けられたわけです。結束バンドは商標登録がなされているので、日本国内の4つの企業でしか販売することができません。世界各国で販売されているものはすべて、メイドインジャパンとなっていて世界に誇れるアイデア商品と言ってもいいでしょう。

結束バンドはアイデア次第で無限の可能性を秘めたものです。

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