一般家庭から学校、会社でも広く利用されているものが結束バンドです。1960年代初期に日本の家電メーカーが考案したアイテムで、もともとは送電線を束ねるのに使用されていました。一度締め付けると決して緩まないという特性があり、これに注目が集まって多方面でも活用されるに至りました。昨今では文房具というスタイルでも使われていますが、締め付けたら緩まない仕組みはヘッドベルトに施された工夫によって実現してます。

ここで簡単に、結束バンドのヘッド部分の概要についてみていきましょう。裏面にある凹凸は一方向にしか備わっていません。約0.2ミリ程度の小さな凹凸ですが、これがあるからこそ締め付けても取れないという結束バンド特有の性質があるわけです。ヘッドはこの箇所にしっかりとフィットをするように作られており、耐久性を高めるためにナイロンの糸が網状に含まれているのがポイントです。

開発から販売当初は全体と同じポリ塩化ビニール製でしたが、その場合は約半年ほどで取れてしまうというアクシデントがありました。より一層効果を高めるために採用されたのが今のヘッドであり、小指の爪よりも小さなものですが、高い耐久性を備えています。屋外から屋内でも使用できるのが結束バンドであり、パイプの固定からキッチン用品を取り付けるフックにすることも可能です。100円ショップをはじめ文房具・ホームセンターでも買い求めることができ、活用しやすいです。

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