一口に結束バンドと言っても様々な材質のものがありますが、最も一般的な材質がナイロン66です。ナイロン66とは、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンから作られるポリアミド系の合成繊維のことを指します。ナイロンは柔軟性に優れるためケーブルなどを傷つけることなく束ねることができますが、ナイロンの中でもナイロン66は安価なので一般的な結束バンドはこの合成繊維で作られています。しかし、この合成繊維は水分を良く吸収するという性質があり、水分を吸収すると引張強度が低下するという問題があります。

そのため、湿度が高い環境下で結束バンドを使用する際は、水分の吸収率が低いナイロン12やポリプロピレンなどで作られたものを選択することが大切です。また、この合成繊維は十分な強度と耐候性がありますが、屋外で使用すると紫外線によって脆くなり、引張強度と伸長度が減少してしまいます。そのため、屋外で結束バンドを使用する際は耐候性が高い材質で作られたものを選択することが大切ですが、カーボンブラックが配合された耐候性ナイロン66であれば、紫外線による劣化をある程度抑制することが可能です。なお、耐候性に優れた材質には耐候性ナイロン12という合成繊維もあります。

耐候性ナイロン66の屋外での寿命は7~9年ほどとされていますが、耐候性ナイロン12は25年ほどとなっているので、長期間屋外で使用する際は耐候性ナイロン12製の結束バンドを選択することをおすすめします。結束バンドのナイロン66のことならこちら

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