配線工事や屋外でのDIY作業などに欠かせない結束バンドですが、寒冷地で使用する場合にはいくつかの注意が必要です。結束バンドはナイロンやポリプロピレンなどの耐久性に優れた樹脂で作られているため、強く引っ張っても千切れにくく、薬品や油、カビなどにも強いことが特徴です。金属のように錆びることもありませんが、ナイロンやポリプロピレンは温度が低くなると硬化してしまう性質がるため、突然破断して固定できない状況になる危険性があります。また、寒冷地では凍結を防ぐために凍結防止剤や融雪剤を使用することがありますが、その成分である塩化カルシウムには塩分が含まれているため劣化しやすくなってしまいます。

何れの場合も見た目には変化がないため事前に検知することが困難であることから、定期的に交換するなどの対策が必要となります。寒冷地で結束バンドを安心して使用するためには、フッ素系樹脂が配合されている製品を選ぶことがポイントです。フッ素系樹脂は耐久性もある上に、マイナス80度程度までなら耐えられるなど寒さにも強いことが特徴の素材です。更にフッ素系樹脂であれば塩害にも強いので、安心して使用することができます。

購入する場合には耐候性があることと、適用できる温度の範囲内であることを確認することが重要です。しかし、寒冷地に強い結束バンドであっても使用に際しては寿命もあるため、取り付けた日付を記録しておき定期的に交換することが大切です。

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