塩化カルシウムは、降雪地帯で結束バンドを利用するときに最重要になるポイントです。普通、結束バンドの素材はナイロンが使われていることが多いのですが、実はこの素材は降雪地帯ではあまり相性が良くない傾向があります。ナイロンで作られた製品は、確かに汎用性が高くコストを落とすことができますので、幅広く利用されている傾向があります。しかし、環境に応じた素材をきちんと使わないと、結果的に無駄なコストに繋がってしまうためこの点に関しては注意をしなくてはいけません。
降雪地帯でナイロン素材の結束バンドが致命的なのは、凍結防止剤の中に塩化カルシウムが含まれているためです。塩化カルシウムは、他の成分と異なってナイロンを急激に劣化させるものです。寒い地域では、道路などであっても凍ってしまうくらいの過酷な環境になってしまうことも珍しくありません。道路などが凍った場合、そこではトラブルが生じる可能性があるため、多くの自治体ではそれを防止するための薬剤を散布します。
この薬剤が、実はナイロンを弱らせてしまいます。このことからも、降雪地帯では塩化カルシウムに強い素材を使った結束バンドが必須です。確かに、若干価格が高くなってしまいますが、それを利用するだけの価値は存在します。過酷な環境に耐えられるだけの素材なので、長期的に使い続けることができることに変わりはないからです。
こういった、地域ごとに使いやすい素材を知っておくことが結束バンドのポイントです。