1960年代に国内のメーカーが開発した結束バンドは、一度締めたら決して緩まないという性質を持っているものです。開発当初は屋外の電気配線を束ねるための工業用部材として活用されていましたが、先述した緩むことがない性質に注目が集まり、いまでは多くの業種で活用されるに至ります。ホームセンターやネット通販はもちろんのこと、100円ショップでも手に入れることができ、家庭用アイテムという形で園芸やキッチン用品などに取り付けている方もたくさんいます。多種多様な結束バンドが販売されていますが、その中には50mm以上の極太サイズの商品も存在します。

一般的な結束バンドは10mmほどの細い商品で、パソコンの組み立てや配線を束ねるのに活用されるものです。では50mm以上のバンドはどこで使用されるのかというと、おもに建設現場で利用されています。建設現場では足場を組み立ててから作業を開始しますが、この足場建設の固定で結束バンドを使用します。用いるものは塩化ビニール製ではなくステンレス素材の耐久性に優れたもので、トラッキングという凹凸をかみ合わせつつボルトとナットでも固定をするのが特徴です。

通常の結束バンドであれば一度締めると取り外せないため、ハサミ等でカットをしないといけません。使い捨てというのがバンドの特徴でもありますが、50mm以上の建設現場で使用するものは何度でも繰り返し活用できるのが大きな違いとなっている点です。

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